2026年5月 運用報告|自動売買3Botすべて負け越し。合計−3,426円の「なぜ」を全部見せます

運用実績レポート

はじめに

どうも、自動売買ラボ管理人のATLです。

5月が終わり、6月に入りました。月初なので、まず5月の成績をきちんと総括します。

最初に、いちばん大事なことを言います。5月は、動かしている自動売買Bot3つとも、すべて負けました。合計で −3,426円。よろしくない結果です。

でも、このブログは勝った月だけ載せる場所ではありません。負けた月も、全部そのまま出します。

しかも今月は、負けたなりに「なるほど、こういうことか」と思える発見がいくつもありました。「ほとんど値段が動いていないのに、なぜか損している」「半分以上勝っているのに、トータルでは負けている」——こういう、ちょっと不思議に見える現象が実際に起きたんです。今日はそれを、できるだけやさしい言葉でほどいていきます。

まずは全体の成績から

毎晩、取引の記録が自動で表に書き出される仕組みを作ってあります。そこから5月分を、Bot3つに分けてまとめたのがこちらです。

Bot 取引数 勝ち 負け 勝率 売買損益 手数料 手数料を引いた最終損益 PF
仲値逆張りBot 6回 2 4 33% −775円 −228円 −1,003円 0.12
セッションブレイクBot 11回 6 5 55% −1,560円 −209円 −1,769円 0.43
オーバーシュートBot 6回 2 4 33% −600円 −76円 −654円 0.57
合計 23回 10 13 43% −2,935円 −513円 −3,426円

※PF(プロフィットファクター)は「儲けの合計 ÷ 損失の合計」。1を超えていれば勝ち、下回ると負け、という戦略の通信簿のような数字です。

見てほしいのは、手数料の列、合計で −513円 です。

5月の損失は全部で3,426円。そのうちおよそ500円は、値段の上げ下げとはまったく関係なく、ただ「売り買いをした手数料」として消えています。損失の約15%が、相場で負けたお金ではなく、コストなんです。これが今月の主役、ひそかな曲者(くせもの)その1です。

曲者その1:手数料 ──「ほぼ引き分けだったのに損する」のはなぜ?

いちばんわかりやすいのが仲値逆張りBotです。これは「短い時間でサッと売り買いして、わずかな差で利益を取る」タイプ。1回の取引が小さく、回数で稼ぐスタイルです。

5月20日の取引を見てください。

  • pips(値段の動き幅):+1.0pips(ほぼ引き分け、わずかに勝ち)
  • 売買損益:+70円
  • 手数料:−44円
  • 手数料を引いた最終損益:+26円

勝ったのに、儲けの6割以上が手数料で消えました。+70円稼いだのに、残ったのは+26円だけ。

理由はシンプルです。このBotは1回の利益がもともと小さい。なのに手数料は取引のたびに同じだけかかる。だから「小さい利益」に対して「手数料の重み」がやたら大きくなるんです。

これが負けたときは、もっとはっきりします。仲値逆張りBotの5月は、売買損益だけ見れば −775円の負けでした。でもそこに手数料 −228円が乗っかって、最終的には −1,003円相場での負けは775円なのに、手数料込みだと1,000円超えにふくらんだわけです。

「ほとんど動いてないのに、なぜか減っている」——その正体は、この手数料でした。

曲者その2:半分以上勝ったのに負ける ──「勝ち方」と「負け方」のサイズが違う

今月いちばん考えさせられたのがセッションブレイクBotです。

このBot、勝率は55%。半分以上の取引で勝っています。普通に考えたら「勝ってるじゃん」ですよね。なのに最終損益は −1,769円 のマイナス。どうしてこんなことが起きるのか。

カギは、勝つときの金額と、負けるときの金額が、まったく釣り合っていないことです。

勝ったとき(6回)はだいたい:

  • +306円 / +171円 / +259円 …… → 1回あたり平均 +223円くらい

負けたとき(5回)はだいたい:

  • −736円 / −597円 / −585円 …… → 1回あたり平均 −621円くらい

おわかりでしょうか。1回の負けが、1回の勝ちの約3倍もあるんです。

なぜこうなるか。このBotは、勝てそうなときは「とりあえず半分だけ利益を確定」する半決済という動きをします。小さく堅実に取るわけです。でも負けるときは、量を多めに持ったまま損切りラインまで運ばれてしまう。つまり勝つときは小さく、負けるときは大きくなる作りだったんです。

これだと、いくら勝つ回数が多くても、「小さい勝ち × たくさん」より「大きい負け × たまに」のほうが上回ってしまう。勝率という数字だけでは、儲かっているかどうかは判断できない——その典型例でした。

オーバーシュートBot ──記録のミスと、本当の成績

オーバーシュートBotは6回で −654円。

ただ、このBotの5月前半3回ぶんは、記録のミスが混ざっています。値段を取り込む処理に不具合があって、損益が正しく残っていなかった時期のものなんです。なので、その3回は成績の評価から外しました。

不具合を直したあとの、ちゃんとした記録は3回:

  • 5/21 損切り −401円(狙いが外れて素直に逆行)
  • 5/26 利益確定 +307円(狙いどおり)
  • 5/28 時間切れで決済 −143円

勝ち1回、負け2回。まだ回数が少なすぎて「このBotは良い/悪い」は言えませんが、「正しく記録できるようになった」こと自体が今月の前進です。透明性を看板にしている以上、そもそも正確に数えられない取引は成績とは呼べない、と思っています。

バックテストでは優秀だった戦略が、本番だと勝率33%

仲値逆張りBotについて、もう少しだけ。

このBotの戦略、実はバックテスト(過去のデータで試すこと)では、かなり良い成績でした。理屈の上では優秀なはずの戦略だったんです。

それが本番では、5月は勝率33%・最終 −1,003円

「バックテストで強い ≠ 本番で勝てる」を、自分のお金でやられた格好です。原因は、ここまで書いてきた手数料と、バックテストでは再現しきれない実際の売買のズレ(注文した値段ぴったりでは約定しない、など)。バックテストの計算は手数料を甘く見積もりがちで、仲値逆張りBotのように1回の利益が小さい戦略ほど、その甘さが効いてしまいます。

ただ、「だから仲値逆張りBotはもうダメだ」と決めつけるのは早い、とも思っています。理由は最後に。

6月のはじめに見えた、小さな光

5月は全敗でしたが、月が変わった直後のセッションブレイクBotだけ、先にお伝えさせてください。

6月1日、セッションブレイクBotは2回とも勝って決済し、+481円

特に1回は理想的でした。値段が急に上がったところで半決済で半分の利益を確定し、残りはトレーリングストップ(上がっていく値段を追いかけながら、反落したところで自動的に決済する仕組み)で伸ばす——この「急騰したら半分抜いて、残りは伸ばす」という、まさに設計どおりの動きが決まったんです。

5月にあれだけ「勝ちは小さく、負けは大きく」で痛い目を見たのと同じ仕組みが、相場がうまく噛み合えばこう働く、という見本でした。1回だけで結論は出せませんが、戦略そのものが壊れているわけではない、という安心材料にはなりました。

今月の学びと、6月どうするか

5月の −3,426円から持ち帰ったこと:

  1. 手数料は「見えない4Bot目」 — 値段で勝っても、手数料で負けることがある。特に小さく速く売買するタイプは要注意。
  2. 勝率だけ見てもダメ — 勝ちの大きさと負けの大きさのバランスを見ないと、勝率55%でも沈む。
  3. 正確に記録できてはじめて成績になる — オーバーシュートBotの一件がそれ。まず「ちゃんと数える」こと。

そして6月の方針ですが、仲値逆張りBotの取引サイズは下げません。手数料で削られるとわかっていて、あえて今のサイズのまま続けます。

なぜか。途中でサイズを変えてしまうと、「この戦略は本当はいくら勝てる/負けるのか」というデータがぶつ切りになって、検証が振り出しに戻ってしまうからです。手数料という曲者に正面から殴られ続けた記録こそが、この戦略の本当の実力を映してくれる。痛いですが、いじらずに見届けます。

6月も、勝っても負けても、全部そのまま出します。

それでは、また。

― 自動売買ラボ管理人 ATL

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